お金の戦略コラム スタードッグス 黄金の法則

中小企業金融円滑化法のゆくえ

金融モラトリアムの本質とは

昨年12月に施行された
中小企業金融円滑化法。
中小企業庁HP

下記にまとめてみた。

1.返済条件緩和

  中小企業や個人の住宅ローンなど、
  返済が難しい法人個人は、一定期間、元金返済額を減らしてもらえるなど
  金融機関の窓口が相談にのってくれやすくやった。
  個人の住宅ローンなどは都市銀行などはほぼ電話だけの対応で返済猶予に
  応じるケースもある。
  法人に関しては、どのように「経営再建」するか、「経営再建計画」の立案と
  立案した目標の進捗率が銀行を納得させるポイントとなる。

2.緊急保証融資枠増枠

  増枠され総額45兆円となった融資枠。
  しかし
  融資審査基準が変わっていない + 申込企業の財務内容が更に悪化している など
  緊急保証融資と言えども追加融資がでないケースも多々ある。


3.金融機関同士のネガティブ情報共有

  例えば、返済に苦しんだ企業がメインバンクに相談したとする。
  旧来であれば、他取引銀行へは情報は共有されず
  密室の交渉だけで、全てが決まっていた事。
  メインバンクのさじ加減で、サブ銀行がいきなりの法的整理に驚くなど、
  疑心暗鬼の情報格差がなくなる事で貸し手・借り手の双方にメリットのある出口が
  模索できる。


これらが 貸し手・借り手 現場の主なメリットだろう。

※円滑化法が銀行の財務内容にもたらす影響など 銀行財務に関するコメントは控えます。

法案が検討された当初、「金融モラトリアム」と呼ばれたこの制度。
一部大きな批判もあった。

安易な返済軽減は 企業や個人のモラルハザードを引き起こす、などという発言。

私の意見だが、元来、日本人はモラルがすごく高い。
武士道というか、道徳感をものすごく大切にする傾向にあると思う。

大企業や学者は モラルハザードが起きる、というがよく考えてみて欲しい。

大企業の下請けをしている中小企業は自宅や嫁を保証人に
命を引き換えに金を借りているのである。

命が危ういかもしれない時に、「道徳感」という日本人のDNAに染みついた価値観を
傍らに持ち出してくるのは、いささかやりすぎではないか?と感じていた。

法案が施行され、少しずつ 実例や情報が我々の元に入ってきている。
貸し手・借り手 ともに概ね win winの良い方向に向かっていると思う。

今後はセミナーや講演を通じて随時情報を提供していきたいと思う。


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